ウェイトスタック式マシン
ホームユース向けのウェイトスタック式マシンは、様々な種目が行えるのでマルチファンクションとも呼ばれます。
パワーラックはフリーウェイト、つまりバーベルやダンベルを使ったトレーニングです。それに対し、ウェイトスタック式マシンは当然ですがマシントレーニングになります。
フリーウェイトとマシンはどちらが優れているということではありません。それぞれにメリットがあります。
ウェイトスタック式マシンのメリットとデメリットを紹介していきますが、ハードに鍛えたい方、とにかく筋量を増やしたい方はパワーラックなどを使ったフリーウェイトのトレーニングがおすすめです。
その理由は単純にホームユース向けのウェイトスタック式マシンはプレートの最大重量が軽く、プレートの追加が出来ないからです。
マシントレーニングのメリット
ホームユース向けのウェイトスタック式マシンと、ケージタイプのパワーラックのサイズは大きく違うものではありません。
しかし、パワーラックの場合はベンチが必要だったり、バーベルを使ったりするのでその分のスペースも必要になります。チンニングを行うとラックの最上部よりも頭が出たり、スクワットやデッドリフトを行う場合はベンチをどかさないといけなかったりと、ラックのサイズ以上にスペースが必要です。基本的にマシンの場合は、マシンのサイズ以上のスペースは必要ありません。
ただし、ロープーリーを装備しているマシンでは、本体横でロウイングやアームカールなどを行うためのスーペースが必要なものもあります。
マシントレーニングは軌道が決まっているため、極端に変なフォームになりにくく怪我が少ないのもメリットです。絶対に怪我しないとか、関節を痛めることがないということはありませんが、フリーウェイトに比べると少ないと言えるでしょう。
ウェイトスタック式の場合はピンで重量が変更できることもメリットです。ドロップセットをやる場合など、瞬時に重量変更が出来てとても便利です。
フリーウェイトの場合はラック、ベンチ、ダンベル、バーベルなどが必要ですが、マルチファンクションマシンは特に必要なものはありません。コスト面ではマルチファンクションマシンの方がコストを抑えることができます。
マシントレーニングのデメリット
ホームユース向けのマルチファンクションマシンの最大のデメリットは、前述のようにプレートの総重量があまり重たくない上に、追加が出来ないことでしょう。4〜5万円の製品でプレート重量が60kg前後、10万円くらいの製品で100kg前後のものが多いようです。
また、デッドリフトやスクワットなどフリーウェイト特有の種目はできません。これらの理由から、本気でハードに鍛えたい方にはフリーウェイトトレーニングをおすすめします。
そこまでハードに鍛えるつもりはない、運動不足を解消し健康のために筋トレを、といった目的の場合は省スペースでコストも抑えられるホームユース向けのウェイスタック式のマシンは非常に魅力的です。